うつ病を再発しないために、生活で気をつけるポイントはいくつかあります。以下に基本的な再発予防のために気をつける点を紹介します。
睡眠時間
まず、たっぷりと睡眠時間を確保するようにすることです。質の良い睡眠をとることで、身体の疲れをとることができるだけでなく、脳の活動・機能を回復することにも役立ちます。
また、決まった時間に寝起きをすることで、身体的・精神的なリズムを作ることもできます。不規則な生活によってストレスがたまることで、うつ病を再発することにもなりかねませんので、規則正しく十分な睡眠を確保することを心がけましょう。
尚、睡眠に関する様々な情報は当ブログ内でも紹介していますので、以下の記事も参考にしてください。
責任を背負いすぎない
うつ病には性格的な要因が大きな影響を与えています。責任感が人一倍強く、周囲によく気を使って自分に厳しいタイプの人は、何事に対しても完璧主義である傾向があります(責任感の強い人は疲れやすい)。
こういった性格的な指向はうつ病を引き起こしやすいため、少し自分に対して余裕を持って接することができるように、意識的に自責傾向を軽減させる努力をすることも大切です。自分に対しては少し甘いくらいで丁度良いと考えましょう。
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疲労を貯めこまない
身体的な疲労の蓄積も、うつ病を再発させるリスクになります。症状がなくなったからといっていきなり身体に負担をかけてしまうと、急激なストレスでうつ病を再発することにもなりかねません。
ゆっくり身体を休めてあげることで免疫機能も高まり、ちょっとしたストレスにも強い身体を作り上げることもできます。
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規則正しい生活リズム
うつ病の治療のために自宅で療養をしていると、曜日や時間の感覚がなくなってしまうといったことに陥りがちです。
生活のリズムが乱れてしまうことで脳がストレスを感じやすくなりますし、ホルモンバランスが乱れることで身体的な症状を引き起こすことにもなりますので、意識的に規則正しい生活を送るように心がけましょう。うつ病の回復期に夜更かしをしたりすることは特におすすめできません。
アルコールの摂取には気をつける
また、抗うつ薬や抗不安薬の薬剤の服用を続けている場合などには、車の運転やアルコールの過度の摂取は控えましょう。アルコールによって薬の副作用がひどくなったり、薬剤の影響によって運転の際に集中力が切れやすくなったり、さまざまなリスクがあります。
適度な運動を習慣にする
適度な運動を行なうことはストレスへの耐性を高めるのに効果的です。ちょっと汗をかく程度の散歩やストレッチなどを定期的に行なうことで、免疫機能を高めながら心身のバランスを保つことができるようになります。
この段階でマラソンなどの過度な運動を長時間続けるのはかえって逆効果ですので、あくまでも適度な運動を心がけてください。