隠れうつ病と仮面うつ病

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うつ病には症状の組み合わせによってさまざまなタイプがあります。

出産後の女性に多く見られる「産後うつ病」や、一年でも日照時間の少ない冬の間によく見られる「冬季うつ病」、近年の社会構造の複雑化などの影響で見られるようになった「新型うつ病」など、発症タイプや症状の内容によって異なります。

その中で、比較的軽度のうつ病として知られるのが、隠れうつ病や仮面うつ病と呼ばれているタイプです。

隠れうつ病(仮面うつ病)とは?

隠れうつ病(仮面うつ病)の特徴としては、精神的な症状よりも身体的な症状が強く出てくるということです。

胸部が常に圧迫されているような胸部圧迫感が継続し、場合によっては息苦しく感じることも多く、レントゲン検査などでは異常が見つかりません。

また、食事をする際にも食材の味を感じることができないといった消化器系の症状や、入眠に時間がかかったり寝ている間に何度も覚醒してしまったり、起きた後もすっきりとした感じがしなかったりなどの睡眠障害、起きている間に常に疲れていると感じてしまう全体倦怠感などがあります。

時には、動悸や頭痛、めまいや冷や汗などの自律神経失調の症状が見られることもあります。

このように隠れうつ病においては身体的な症状が前面に出てくるため、その奥にある精神的なストレスに気づかず、専門医のいる心療内科やメンタルクリニックでの診察が遅れてしまいがちです。

うつ病においては早期発見・早期治療が第一とされますので、隠れうつ病のように早期治療が遅れてしまうと、症状が悪化してしまうことにもなりかねません。

内科や消化器科などにおいて特に目立った原因が見つからないにもかかわらず、身体的な症状が継続するような場合には、隠れうつ病を疑った方がいいでしょう。その際は、心療内科やメンタルクリニックで診断を受けることで、専門的なうつ病の治療を受けることができます。

隠れうつ病の原因と治療について

隠れうつ病においては、他のうつ病と同じように精神的なストレスによる脳内機能の低下が引き起こされています。その症状を改善させるためには、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法による効果が期待できますので、薬物療法を受けてみることで身体的症状が改善するケースが少なくありません。

隠れうつ病を放置してしまうと、身体的症状だけでなく精神的症状もひどくなり、日常生活を円滑に行なうことが難しくなってしまいます。

その状態から完治するまでには辛抱強い治療が必要ですし、それだけ長い期間がかかることになります。日頃から心身の調子について客観的に観察するようにすることで、隠れうつ病を早期治療できる可能性がより高まります。

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