プライベートでは元気でも仕事中にはうつ状態となる「新型うつ」

この記事の所要時間: 246

「新型うつ(非定型うつ)」と呼ばれている鬱病が近年増加傾向にあると言われています。このうつ病は、特に20代~30代のサラリーマンに多いと言われており、症状としては「プライベート」ではまったく問題が無いのに、いざ仕事となると鬱病の症状が現れてくるというやっかいなものです。

>>新型うつ病への対処法

また、新型うつは従来型のうつ病よりも軽度とされていますが、このタイプのうつ病の増加は決して無視できないものとなっています。

プライベートでは元気なのに・・・

新型鬱病は他人に理解されずらいという特徴があるのですが、その理由としては、仕事以外でのプライベートでは普段通りの元気があり、趣味にもしっかりとやる気を出し、食欲も旺盛で睡眠も問題なくとることができます。

それなのに、仕事となるとあきらかな鬱病の症状が発生してしまい、さらに新型うつでは他人を攻める傾向にあることから、単なるわがまま病ではないのか?と勘違いされてしまうことも多く、この様な特徴によって新型うつは理解を得づらい傾向にあるのです。

従来型 新型
責める相手 自分のせいにする 他人のせいにする
意欲 すべてにおいて意欲が低下 仕事に対する意欲は低いが、趣味や好きなことへの意欲は強い
辛い時間帯 午前中 夕方
辛い場所 場所に関係なくつらい 会社に行くとつらくなる
食事・睡眠 食欲不振になり、不眠になる 過食、仮眠気味になる

なぜ20代~30代に新型うつ病が多いのか?

この新型うつは、特に20代~30代の世代に多いと言われていますが、なぜこの年齢層に患者数が多いのでしょうか?NPO法人教育研究所の所長、牟田武生氏が以下の様に原因を分析しています。

「生まれたときから不況しか知らず、『頑張ればそのぶん報われる』という価値観がそもそもないのが今の20~30代。『会社のため、世の中のために頑張って役に立ちたい=滅私奉公』よりも『頑張っても報われないなら、なるべく他者とかかわらず、楽をして生きたい=滅公奉私』という価値観で育たざるを得なかった時代背景が“新型うつ”を生んだ側面もある」

そして、この新型うつは若い世代だけでなく、俗に言うアラフォー世代にとっても注意が必要と言われています。

新型うつの症状が注目され始めて約10年程が経過してしますが、当時アラサーだったサラリーマンも現在ではアラフォー世代となっています。そして、バブル崩壊後に就職したアラフォーは、「終身雇用制度の崩壊」や「年功序列の崩壊」と、「頑張れば報われる価値観」からの転換を迫られた「新型うつのはしりの世代」と言われているからです。

また、現在のアラフォーは従来型のうつと新型のうつの過渡期と言われており、このどちらの症状の患者もいるため、結果的に最もうつ病患者が多い世代と言われているのです。

アラフォー世代となると、多くの部下を抱えている年代でもありますが、部下のうつ病を心配していたら、実は自分も新型うつになっていた・・・。この様なパターンは実際に確認されており、他人事では無いのです。

併せて読みたい:アラサーに多いとされるディスチミア親和型うつ病とは?

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