「小休止も仕事のうち」と言われると、真面目な日本人は、「え?」と思うかもしれません。まったく疲れずに働くとうい方法は無いとは思いますが(あったら私が教えてもらいたいくらいです)、「疲れにくい働き方」というのは、しっかりと存在しています。その方法の一つが、「小休止も仕事のうち」ということなのです。
疲れにくい働き方とは?
体力には個人差があります。徹夜が平気だという人もいれば、2~3時間作業をしただけでも疲れを感じてしまう人もいる・・・といった具合です。体を鍛えて体力アップを図ろうにも、体力も人それぞれです。そして、「自分は人よりも体力が無いので疲れやすく、仕事の効率が上がらない・・」と悩んでいる方は、まずは「仕事の取り組み方」から改善してみてはどうでしょうか?
仕事の取り組み方の中でも、特に重要なのが「時間の使い方」です。主婦の「ついで作業」を見習い仕事にゆとりを作るコツや、企画書や報告書の作成に時間を取られない方法の中でも、時間にゆとりをもった働き方を紹介しましたが、このページでは「休息」に関する時間の使い方について紹介したいと思います。
さて、まずは以下の項目をご覧下さい。
- 仕事は小休止を取りながら進める
- 時々同僚とムダ話をする
- だらだらと働くよりも、メリハリをつけた働き方を心がける
- 一つの仕事にかかりきりにならない
- 忙しくてもマイペースに
要するに、小休止を入れながらしっかりと働くということです。疲労について研究している方達によれば、「疲れ」に関して、以下のような事がいえるそうです。
- 疲れは仕事に取り組み始めてから40分程で生じ始める
- 疲れが蓄積していくと、仕事の効率も低下していく
- 疲れが溜まればたまるほど、回復する時間も遅くなっていく
- 疲労感が小さければ、少ない時間で回復させることができる
このような研究結果からも、休憩もとらずに一心不乱に仕事に取り組む事は、結果、効率の低下や疲れやすい体質を作ってしまう要因の一つとなってしまうわけです。
小休止で「ぐったりとした疲れ」を予防する
小休止もとらずに、1日をがむしゃらに過ごせば、帰宅する頃にはぐったりと疲れてしまいます。そして、帰宅しても入浴も億劫になってしまい、そのまま寝床へ・・この様な経験をしたことがあるサラリーマンの方も多いのではないでしょうか。
そして、このような「ぐったりとした疲れ」というのは、先程の研究結果にあるような「疲れが溜まればたまるほど、回復する時間も遅くなっていく」疲れに繋がっていきます。1日二日で取れる疲れでは無いので、翌日に疲れを引きずったまま出勤することになります。
疲れがたまった状態では、いいアイディアも浮かばず、仕事の効率も落ちてしまいます。そして、そんな状態が長く続けば、うつ病といった精神疾患や、胃腸の病気などを招く結果となってしまいます。
そうならないためにも、できれば40分に一度、5分程の小休止を取るように心がけます。周りから見れば、ちょこちょこと休みを取ってさぼっているように思われるかもしれませんが、そういった習慣を周りにも教えて、自分達の労働環境を改善していく事も重要です。
小休止の方法は人によって様々ですが、自分がリラックスできる方法をとればよいと思います。お茶を淹れに行って一息入れるとか、その場でストレッチを行なうとか、外の景色を見ながら一服する等、方法は様々です。
小さな休息を入れる事で、疲れにくくなり、仕事に対する集中力も上がり、仕事の質も上がってきます。冒頭に書いた「小休止も仕事のうち」をおすすめするワケというのは、このような結果があるからこそ。まったく疲れないという働き方はありませんが、「疲れにくい働き方」の一つとして、是非実践してもらいたい「普段の業務の一つ」であります。