「ゆるく働く」ということは、真面目な日本人にとってはなかなか受け入れがたい働き方ではありますが、最近の若者の間では「ゆるい就活」がにわかに話題となっているようです。
「人生、仕事のためじゃない」…使い捨ての懸念も
慶応大特任助教、若新雄純(わかしんゆうじゅん)さんが提案する「ゆるい就職」が話題だ。若者に「週休4日で15万円」の仕事を紹介する人材派遣サービスという。若者の正社員志向や安定志向が高まっていると言われる今、「ゆるい就職」が若者を引きつけるのはなぜなのか。【小国綾子】
「今どき、若い世代が正社員で働くのって『負け』だと思うんです」。正社員で長時間労働に苦しむシステムエンジニアの男性(23)が発言すると、会場に集まった約60人の若者から賛意のどよめきが起こった。
次々に発言が出る。「週休2日じゃ自分の好きなことなど何もできない。それで退職しました」「残業続きで生きるために働くのか、働くために生きるのか分からない」「会社説明会に行っても金もうけ以外に働く目標が見えない。意味があるのか」「起業をしたい。週5日、会社に合わせて働く気はない」。そのたび若者たちは深くうなずく。
続きはこちら:http://mainichi.jp/feature/news/20140924mog00m040009000c.html
この話題に関して言及されているTwitterのコメントを見ていても、否定的な意見が散見できました。やはり、世界的に見ても働き者の日本人からすれば中々理解のし難い考えであると言えそうです。
しかし、日本では就活うつのように、就職活動が重荷となって体調を崩したり、自らの命を断ってしまうような最悪の出来事も現実に起こっています。私個人の意見としては、その様なことになってしまうくらいであれば、「ゆるい就職」を選択するべきだと思います。
当然、家族の理解も必要ですし、ただ単にゆるく就職したということでは、将来に大きな不安を伴います。自分一人であればいいかもしれませんが、家族を養うことはとてもでき無さそうです。
空いた時間を自分に投資する
働き方も多様化している現代社会。終身雇用が当たり前の時代は終焉を迎えつつあります。一つの会社にとどまり、自分の一生を会社に捧げるような働き方は徐々に敬遠されつつあると感じています。
今回の「ゆるい就職」も多様化する働き方の一つに過ぎないと思いますが、この働き方にとって重要な点は、「ゆるく働くことで空いた時間にどれだけ自分に対して投資することができるか」だと思います。
週4日働いて、残りの3日はだらだらと遊んで暮らす・・・というライフスタイルでは、正直なところ将来に明るい未来を見出すことは難しいでしょう。一方で、生活できるだけの最低限の給料を得ながら、空いた時間に資格の取得や将来の夢に対する準備と努力を行う等すれば、この働き方にも大きな意味が出てきます。
開いた時間を如何にして自分自身のために使うことができるのか?すなわち、自身への「投資」を行うことで、「ゆるい就職」が成功であったと将来的に言えるようになるのではないでしょうか。「ただ楽をしたいから」という考えでは、おそらく成功をつかむことはできないでしょう。
自分に無理を「させすぎない」働き方も考えもの
自分に無理をさせない働き方は非常に重要です。働き過ぎて、体や心を壊して働く生き方では、長い人生を謳歌することはできません。しかし、生きていくためにはお金は必要です。お金がなければ好きなものも買えず、家族を持ちたくても養うこともできません。
繰り返しますが、楽をしたいからという考えが根底にあると、良い人生を送ることが難しくなってしまいます。どの様な働き方であったとしても、自分自身を日々研磨することは怠らず、少しずつでも良いので努力を積み重ねて働く日々を送るように意識してほしいと考えます。