疲れにはいくつかのパターンがあり、いったい今の自分がどの疲れのレベルにあるのかを、把握しておくことも重要です。以下の箇条書きをご覧下さい。
- 疲れたと感じる
- 一昨日も、昨日も、今日も疲れたと感じている
- 疲れが身体的な症状となって現れ始める
- 他にも様々な症状が出始める
- 症状のために日常生活に支障が出始める
- 病院へ行く
- 長期療養を余儀なくされる
1から7までの「疲れのパターン」です。1が一番軽くて、下に行くほど重くなっていきます。あなたの現在の「疲れ」はどの位置でしょうか?
気持ちの良い疲れと不快な疲れ
疲れというものは、適度な疲れであれば気持ちが良いものです。今日はよく働いたとか、今日はよく動いたな・・といったものであれば、ゆっくりとお風呂に浸かり、ストレッチを行い、一晩ぐっすり寝れば、次の日に疲れは残りませ。
でも、この疲れが蓄積していくにしたがって、「気持ちの良い疲れ」から「なんだかしんどくて不快な疲れ」へと変わっていきます。通常は、このあたりの段階の疲れで、何かしらの手を打つ必要があります。
運動不足がうつむき症候群を悪化させるや、ストレッチ・マッサージ・入浴で疲労回復、うつむき症候群の対処法でも書いたように、疲れを溜めない対処法はいくつもあります。何かしらの症状が出始める前に、こまめにケアを行なえば問題はないのです。これらを纏めて、一言で簡単に言えば、「休む」ということですね。
疲れを感じる前に、しっかりと「休む」ことで、疲れきってしまうまえの先手を打つことが出来ます。疲れと休息のバランスしっかりと考えておけば、重大な結果を招く事はありません。
でも、実際は違います。疲れを感じても、それを押さえつけるように懸命に働きます。疲れているのに「疲れた」と言えない現代社会を例にとってみてもわかるように、疲れに対して鈍感となり、何も手をうたないまま、疲労は蓄積していきます。
そうして、疲れのパターンがどんどんと悪化していき、項目の6番目である「病院へ行く」時点となって、初めて自分が置かれている状況を自覚するわけです。しかし、この時点では慢性的な疲労となっていますから、なかなか疲れないという結果になってしまうわけです。
自分の体の警告音を見逃さないために
さて、人には人なりの、それぞれの「疲れのパターン」があります。うつむき症候群の項で触れたように、デスクワークや書類作成等、デスクワークに関係する疲れのパターンであったり、その人の弱い部分に現れる疲れの症状であったりします。
この「弱い部分に現れる症状」というのは、胃腸が弱いとか、精神面に出るとか、頭痛が出る・・といったパターンのことです。
- お腹の調子が悪くなる
- 冷え性になる
- 歯が痛くなる
- ドライアイになる
- 肌荒れが酷くなる
- 血圧が上がる
- 動悸がする
このように、人によって疲れからくる症状は様々ですが、自分自身の疲れのパターンを自覚しておくことは、慢性疲労による病気や症状を防ぐための、重要な「サイン」でもあります。その「サイン」を見逃さず、「あぁ、お腹にきてるな・・これは休めのサインだな」とか、「最近肌荒れが酷い。疲れている証拠だな」といった様に、それ以上過労を重ねれば、さらに重たい症状が出てしまうその前の段階で、くいとめることができるからです。