学習障害とは、「全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示すさまざまな障害」(文部科学省より)で、感覚器の障害によるものではありません。学習障害には読字障害や書字障害、算数能力障害、混合性障害があります。
検査は、ウェクスラー児童用知能検査(WISC)などの認知テストが利用され、年齢や教育程度からみて、当該分野で特に評点が低い場合に学習障害と診断されます。
これらの障害の原因は、家庭や学校のしつけなどの環境面にあるのではなく、脳の機能障害にあると考えられていますので、学習障害のある児童に対しては、教材をわかりやすく組み立てるといった様に教育方法を工夫する必要があります。
学習障害と関連して、会話および言語の特異的発達障害(人の話を聞いたり話したりが苦手)や運動機能の特異的発達障害(運動が苦手)があります。
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特異的発達障害とは?
ある一面だけに発達障害が生じているものを特異的発達障害といいます。精神遅滞といったような全体的な発達障害があるわけではなく、学習面や運動面における、特定の一面に発達障害がおこることをいいます。
大きく分けて「発達性言語障害」と「学習障害(LD)」に分類されます。