抑うつ状態やパニック障害を引き起こすスマホ症候群とは?

この記事の所要時間: 518

スマートフォンの普及によって新たに問題となりつつあるのが、スマホ症候群です。最近はメディア等でも取り上げられる事が多くなっている現代病のひとつで、スマホの画面を長時間見続けることによる肩こりや眼精疲労、それに関わる様々な諸症状を引き起こします。

スマートフォンは携帯電話よりも画面の幅が広く、より多くの情報を閲覧することが可能な反面、画面を見ることに集中するあまり、駅のホームから転落したり、街中で障害物や他の通行人、車や自転車に激突するといった事故も多発しています。

尚、「スマホ症候群」という名前は、最近メディアで取り上げられるようになった新造語であり、実在する病名ではありません。また、明確な定義や根拠も存在しているわけではありません。

スマホ症候群とうつむき症候群の関係

携帯電話よりも情報が表示できる面積が広いといえども、PCやタブレットタイプに比べれば画面は小さいスマートフォン。その画面に表示される膨大な情報量を凝視するあまり、端末の利用中はどうしてもうつむき加減となってしまいます。

この「うつむき」の姿勢が長時間続くことで、冒頭でも例として挙げた頭痛や肩こり、眼精疲労といった症状が現れてきます。

うつむき姿勢でいると、頭の重量を首の筋肉だけで支えるような状態となります(この状態をストレートネックと呼ぶ)。その姿勢が長く続くことで、首から肩にかけての筋肉に大きな負担がかかり、その負担が首や肩の痛みやコリを引き起こすのです。

そして、スマホ症候群と似たような症状を引き起こすものがあります。それが、当ブログでも紹介している「うつむき症候群」です。

うつむき症候群は、一般的にはデスクワークの時間が長い人に多いとされていますが、スマホの利用が広く普及した現在では、長時間のデスクワークに従事していない人でも、うつむき症候群の症状が現れているのです。

そして、スマホ症候群には、うつむき症候群には無い独特な症状も確認されていることから、うつむき症候群よりもたちの悪いものとなる可能性があります。

体に様々な不調を引き起こすスマホ症候群

先ほども説明したように、うつむき加減が長時間続くことで、体には様々な影響が現れます。眼精疲労や首や肩の痛みとコリ、頭痛といった初期症状であれば、私生活には大きな影響は出ませんし、スマホの利用を控えることで症状も回復していきます。

しかし、症状が悪化してくると、姿勢の悪さから来る慢性的な肩こりや首の痛み、そして「スマホ肩」と呼ばれる、スマートフォンの持ち方が悪い場合に発生する激しい肩こりや痛みを伴うようになります。状態によっては、四十肩の様に腕を上にあげることが出来なくなる程に症状が悪化する場合もあるのです。

スマートフォン本体は、決して重たいものではありません。携帯電話よりも若干重たい程度で、スマホを「持つ」ことを負担に思う人は殆どいないでしょう。

しかし、そのスマホを「長時間持つ」という動作が、いつしか「スマートフォンを落とさないように支える」動作となります。この「落とさないようにする」動作は、実は体に大きな負担を与えます。

腕から伝わった継続的な負担は、腕から胸の筋肉へと負荷を伝えて、胸から首、背中の筋肉、そして肩甲骨(けんこうこつ)へと伝わり、首や肩の痛みやこりとなって私達の体を蝕んでいきます。

その結果、次第に筋肉と筋膜(きんまく:筋肉を包む膜)の癒着がはじまり、肩から腕にかけて稼働しづらい状態に陥ってしまいます。

また、首や肩への負担が少ない状態であっても、手首や肘の痛み、しびれが生じる「スマホ肘」と呼ばれる症状が出る場合があります。

この症状は、スポーツの世界で多いと言われている「ゴルフ肘」や「テニス肘」と同様の症状であり、スマホの使用時に肘や手首が不自然な位置で固定されることで生じる症状なのです。

抑うつ状態やパニック障害を引き起こす「ストレートネック」

先ほども少しだけ説明しましたが、スマホの長時間利用で一番怖いとされているのが、このストレートネックです。

人間の頭というものは、思っているよりも重たいものであり、その重さを常に支えるために、自然にカーブして頭の重心を保っています。しかし、うつむき姿勢が長時間続くことで、首の重心が前にずれて、重たい頭を支えるために首の筋肉が常に緊張した状態となり、大きな負荷を受けることになります。

首の筋肉が硬直して緊張したままの状態では、頭への血流も悪くなってしまい、脳への新鮮な酸素や栄養の供給が滞ってしまいます。その結果、ひどい頭痛に悩まされたり、症状が悪化すれば抑うつ状態やパニック障害まで引き起こしてしまうのです。

スマホの長時間利用は、慢性的な肩こりや首の痛みに加えて、精神面にも強い影響を与えてしまう可能性があるというわけです。

スマートフォンの正しい持ち方を実践して負担を軽減する

スマートフォンはいつでもどこでも様々な情報を閲覧することができる、非常に便利な端末であることは間違いありません。しかし、自分の体を蝕む程にのめりこむのはどうかと思います。

歩いている最中はスマホを使わないとか、自宅ではデスクトップタイプのPCを利用するといった様に、四六時中スマートフォンの画面を見ているといった状態を改善することを心がけてみましょう。

また、スマートフォンの正しい持ち方を実践して、肩や首、肘の負担を減らすような努力も必要です。スマートフォンの正しい持ち方としては、以下の方法が一般的とされています。

  • スマートフォンを目の高さに近づける(目に近づけるではない)
  • 手首はなるべく曲げないようにする
  • 頭が下がらないようにする
  • うつむき加減にならないようにする
  • スマートフォンを持つ反対側の手を脇の下に入れる(肘が上がって目線も自然に上がる)

スマホの画面をうつむき加減で凝視することで、顔のたるみが引き起こされるという報告もあります。

いずれにしても、スマホの普及によって新たに出現したこれらの症状に悩まされないためにも、節度を持って自分の体に負担をかけないような利用を心がけたいものです。

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