初心にとらわれ過ぎないようにする

昔の偉人達が残した言葉の一つに、「初心忘るべからず」という言葉があります。説明するまでもありませんが、初心忘るべからずの意味は、「何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならない」という戒(いまし)めのことです。

人間は、短期間であっても物事が思い通りに進むようになると、すぐに慢心してしまう心の弱さを持ち合わせています。そういった満身を戒めてくれるのが、「初心忘るべからず」であるわけです。

しかし、この戒めが足かせとなり、疲れが溜まってしまう場合も少なくありません。

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疲れているのに頑張りすぎてしまう日本人

早朝から電車に揺られて会社に出社し、納期の厳しい仕事に日々追われ、毎日遅くまで残業してくたくたになって帰宅する。仕事に疲れ、日々同じことの繰り返しに辟易(へきえき)してしまい、いつのまにか仕事の手を緩めてしまったり、手を抜いてしまう。納期にも遅れてしまい、なんだか仕事に対して力が入らない・・・。

その様な毎日を送る中で、「このままではいけない」と思い、「初心忘るべからず」と自分を奮い立たせ、疲れた体にムチを打って再び仕事に取り組んでいく・・・。

一見すれば、初心を思い出し、再びまじめに仕事に取り組むことができたという好例に見えますが、その実は「疲れた体」を酷使して、体の悲鳴を無視して無理やりに仕事に取り組もうとしているわけです。

この例では、心も体も疲れきっているのに「無理矢理」に初心を思い出し、自分の身を犠牲にして仕事に向かう姿勢が見て取れると思います。しかし、この例では、間違った初心の思い出し方をしていると言わざるを得ません。

初心に返るタイミングを間違えてはいけない

初心に立ち返り、就職した頃の初々しい気持ちを思い出すことは非常に大切なことだと思います。しかし、それも時と場合によります。疲れが溜まった「慢性疲労」の状態で初心に帰ってさらに頑張ろうとしてしまうと、体と心に様々な影響が出てしまいます。

休日に休養したのに体の疲れがとれない様な状態まで疲れが溜まってしまうと、1日2日を休養に当てたとしても、疲れは中々回復しません。その状態でさらに無理をしてしまうと、慢性疲労症候群うつ病といった「心の病」に罹患する危険性も出てきてしまいます。

体が「疲れた」とサインを出しているにも関わらず、そこから更に頑張ってしまう。日本人は非常に勤勉で働き者ではあるのですが、そういった無理を平気で行ってしまう国民性もありますので、時には「初心を忘れて」、一旦は仕事のことも忘れてリフレッシュや休暇を取るようにしてください。

心も体もリフレッシュし、疲れも完全にふっとんだ上で「初心忘るべからず」とすれば良いのです。額に汗して、まじめに一生懸命仕事に取り組むことは大切です。しかし、自分にムチを入れるタイミングと状態を間違わないようにしてください。

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慢性的な疲れを抱えている人へ

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