重度ストレス反応と適応障害について

この記事の所要時間: 140

地震などの自然災害や暴行を受けるなどの人的災害といった「通常の生活では体験し得ないような大きな脅威」を体験した場合に生じるのが重度ストレス反応です。反応の仕方によって、以下の二つに区別されます。

急性ストレス反応

この反応は体験後、すぐに始まり、長くても一ヶ月以内におさまるものをいいます。症状としては「全般性不安障害」の項目で説明したような、精神的な不安や体に現れる症状が見られます。

そして、悲観や絶望、精神的混乱(場所を間違えたり目的がはっきりしない行動をとる)、注意力の欠如といった障害が出る場合もあります。これらの症状は時間と共に治まり、軽くなっていくのが普通とされています。

外傷後ストレス障害(PTSD)

急性ストレス反応の項目で触れたような症状がいつまで経っても治まらなかったり、少し時間を置いてから新たな症状が加わったりする場合を、外傷後ストレス障害(心的外傷ストレスとも)といいます。PTSDという呼び名の方が一般的で、認知度も高いのではないでしょうか。

症状としては、その時の体験が生々しく蘇ったり、夢にみたりします(再生症状)。また、日常生活で閉じこもりがちとなり、体験を想像させるような場所を避ける(回避症状)、ちょっとしたことでいらいらしたりびっくりしたり、不眠症になるといった症状が現れます。

最近では、児童虐待を体験した人々に見られる症状として注目されています。

適応障害

前項であげたような異常な出来事ではなく、日常的に起こりえる生活上の体験やストレスを経験した場合に生じる状態が、適応障害です。肉親の死や失恋、職場での失敗、就職や受験の失敗などで症状が現れるのが特徴です。

症状としては、抑うつ状態や不安、心配、仕事や家事の障害などが現れます。他にも、青年の場合は攻撃的になったり、子どもの場合は「退行現象(赤ちゃんがえり)」が見られることがあります。

しかし、適応障害は長く続くものではなく、通常は短期間で回復するとされています。

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