うつ病の検査と診断について

うつ病かなと疑われる症状がある場合には、心療内科や精神科、メンタルクリニックなどで専門医による診断を受ける必要があります。他の病気と同じく、早期発見・早期治療が大切とされますので、ちょっとでも疑わしいと思われるようでしたら、一度受診してみることをおすすめします。

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医師による問診が基本

うつ病の診断においては、基本的に医師による問診がベースとなります。アメリカ精神医学会の作成した「精神疾患の分類と診断の手引」や、世界保健機関の作成した「疾病および関連保健問題の国際統計分類」の二つの診断基準が、うつ病の診断におけるスタンダードとされています。

これらの診断基準においては、「ほぼ毎日、一日中気分がずっと落ち込んでいる」や、「ほぼ毎日、一日中何事に対しても興味がなく、喜びを感じることができない」、「ほぼ毎日、食欲が低下あるいは増加し、それに伴って体重の減少あるいは増加が著しい」、「ほぼ毎日、眠れない状態が続くか、眠り過ぎの状態が続いている」、「ほぼ毎日、疲労感を覚えていたり、何事に対してもやる気が出なかったりする」など、9つの項目に対して問診を行ないます。

これらの項目のうち5つ以上の症状が当てはまり、かつそれらの症状が2週間以上継続しているとされると、うつ病と診断されます。

この診断基準については、本人の自覚によるところが大きいため、各症状の適用・不適用を判断するためには慎重なヒアリングを行なわなければなりません。そのため、診断を受ける病院やクリニックによって診断結果に違いが出てくることも多く、より客観的な診断方法の開発・研究が進められています。

血液検査による検査と診断

そんな中で、最近の医学の進歩により血液検査がうつ病の検査・診断に有効であることが明らかになっています。

うつ病になると、血液に含まれているEAP(エタノールアミンリン酸)の濃度が低下することが明らかになり、このEAPの血液中の濃度を診断することで、うつ病であるかどうかをチェックすることが可能になるとされています。

現在は未だ研究段階ですが、将来的には血液検査キットを使うことで、簡単にうつ病の検査を行なうことができるようになると考えられています。

他にも、近赤外線を使って、脳の前頭葉部分の血流の様子を観察する、光トポグラフィー検査によっても診断を行なうことができるようになっています。

これはうつ病の各種症状による前頭葉部分での血流パターンの違いをもとにして診断を行なうもので、問診による診断を客観的に裏付ける目的で行なわれる傾向にあります。

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