過労ではないのに疲れてしまう原因とは?

仕事に疲れているわけでもなく、精神的にも肉体的にも余裕がある。なのに、疲れが溜まってしまう。このような症状の人は、もしかしたら「うつむき症候群」なのかもしれません。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

デスクワークが長い人に多い「うつむき症候群」

うつむき症候群は、パソコン仕事や事務、書類作成等の作業を長い時間続ける環境にいる人がなりやすい傾向にあります。何故なら、これらの仕事を長時間行なう人は、決まってうつむき加減になります。このような「うつむき姿勢」が長時間続くと、慢性的に首のつけ根に痛みを感じるようになります。強い肩こりや頭が重たい感じになり、偏頭痛を覚えるようになってきます。

なぜこのような症状が出てしまうのかというと、うつむいた姿勢で長時間居ることで、首の筋肉が緊張状態になり、神経を圧迫したり、引っ張られたりといった刺激をうけます。すると、その周辺の血流も悪くなり、発痛物質や乳酸がたまり痛みを引き起こしてしまうわけです。

この様な症状が出てしまうために、仕事に集中できなくなったり、日常生活に支障が出てしまう事もあるのです。うつむき姿勢が原因で、様々な症状が現れる事から「うつむき症候群」と呼ばれています。

少し豆知識となるのですが、人間の頭というものは、思っている以上に実は重たいのです。うつむき加減になってしまうと、そんな重量がある頭部を支えるために、首周りに負担が大きくなってしまいます。電車の中で少しの間転寝(うたたね)をしただけでも、首周りが痛くなってしまうのはそのためです。

※ちなみに、頭部のこの重さが原因で、人は起きているときには身長が2cmも縮んでしまうんだとか・・・。(寝ている最中は身長は元に戻るそうです)

過労ではないのに疲れてしまう人に多い「うつむき症候群」

「長時間の仕事を行なっているわけでもなく、休養もしっかりと取っている。なのに疲れや疲労感が抜けず、仕事にも集中できない」という症状の人の中には、このような「うつむき症候群」となっている人が多いようです。冒頭でも書いたように、特にデスクワークを中心にしている人に多いのですが、その中でもさらに、女性に多く見られる症状です。

女性は男性に比べて首が細く、頭を支えるための筋肉も少ない状態です。そのような状態で、男性と同様の時間、デスクワークや事務処理を行えば、うつむき症候群が強く現れてしまいます。

「毎日定時に帰り、休日もリラックスして過ごしているにも関わらず、疲れた感じが抜けない・・」。この様な場合は、日々の業務による首への負担が大きくなっているという可能性を考えてみましょう。1日中同じ姿勢で仕事を続けているのであれば、首周りには相当な負担となり、大きな疲労が溜まっている状態となっている筈です。

しっかりと休息をとっているにも関わらず、疲労感が抜けない場合は、うつむき姿勢を正して、首周りのケアを考えてみてください。

首への負担は考えている以上に大きい

うつむく姿勢というのは、首や肩の筋肉が緊張します。その緊張が「凝った感じ」となります。そして、同時に筋肉の緊張は頭へ続いている神経を圧迫し、これが「首のつけ根が痛い」という症状となります。

さらに、血管も同様に、筋肉の緊張によって圧迫を受けてしまい、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなる事によって、首や肩に溜まった乳酸等の疲労物質がうまく排除されなくなってしまいます。そうなってしまうと、さらに凝りや痛みの原因となってしまうのです。

肩や首の凝りの他に、頭痛も併発します。うつむき症候群が原因で発祥する頭痛の事を、「緊張型頭痛」と呼びますが、この頭痛も筋肉の緊張によって血流が悪くなり、神経が圧迫されることで発生してしまう頭痛です。

頭が重たく、締め付けるような痛みを伴います。吐き気やめまいといった症状も出てしまう頭痛なので、このような症状が出てしまえば、仕事に集中できるはずもありません。

いかがでしょうか?「なんだか肩がこったな」という症状を甘く見てはいけないということですね。対処法としては、長時間のうつむき姿勢をしないようにしなければいけません。猫背になっている人は、まずは背筋を伸ばした、良い姿勢を心がけましょう。こまめなストレッチや休憩も有効です。

スマホ症候群にも要注意

ちなみに、近年のスマートフォンの普及によって、スマホ症候群と呼ばれる新しいタイプのうつむき症候群が問題視されるようになってきました。

スマホを利用する際の「うつむき」が原因となり、体や心に様々な症状を引き起こすのですが、デスクワークとは無縁の生活を送っているのに、疲れがまったく取れないという方は、このスマホ症候群の可能性も疑ってみてください。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

慢性的な疲れを抱えている人へ

一つの会社に一生を捧げるのも良いですが、体を壊す前に転職も考えてみましょう。リクナビNEXTのスカウト登録を行っておけば、希望の条件に適した企業からのオファーが届きます。採用側も、まずはリクナビに登録しておけば人材が確保できると考えています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)