疲れる人生を自ら選んではいけない

世の中には様々な趣味を持つ人がいますが、中には趣味に没頭するあまり、私生活を犠牲にしてしまったり、他人からみれば「その趣味、疲れない?」と言われてしまいそうな人もいます。

関連記事:趣味はなくてもいい?趣味は無理をして作るものではない

趣味として疲れてしまいそうなものとしては、「車」や、「ゴルフ」、そして「ギャンブル」などが挙げられます。ギャンブルを趣味とするのはどうかと思いますが、実際に競馬やパチンコ、パチスロ等のギャンブルが大好きな人も沢山います。

「ギャンブルが趣味」となってしまうと、それは冒頭で触れた「私生活を犠牲にしてまで」の趣味となります。そして、車やゴルフの方は、「疲れてしまう」趣味です。もちろん、これらを趣味にしている人皆が疲れるわけではありません。

では、これらの趣味を疲れるものとしている人には、どの様な特徴があるのでしょうか?

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車が趣味の場合

車が趣味の人を例にします。車好きの人は愛車を非常に大切にし、いつでもピカピカの状態を保っています。そして、普通の大衆車を趣味として所有している人は少なく、だいたいは「高級車」を所有していることでしょう。

旧車から最近発売されたスポーツカーに至るまで、他の人が持っていないような「特別な車」を所有し、一生懸命に手をかけて愛でるのです。

しかし、大切にしているからこそ、少しでも汚れや傷がついてしまうことを非常に嫌います。大切な愛車だからこそ、絶対に傷をつけたくありません。車体に傷がついていないかと常に目を光らせており、車を移動の手段としか考えていない人にとっては、異常な程、神経質な人に見えてしまいます。

ゴルフが趣味の場合

ゴルフが趣味の場合はどうでしょう?気心の知れた同じ趣味を持つ友人達とコースを周ったり、打ちっぱなしで一人気持よく、飛距離を出すような打ち方であれば、疲れもストレスもたまりません。

しかし、例えば「接待ゴルフ」であった場合は、ストレスも疲れも非常にたまります。上司やお得意様に気持よくプレーしてもらうために、自分の方がスコアが良いということはなんとしても避けなければなりません。機嫌取りも必要ですし、こんなゴルフでは楽しくもなんともありません。

また、友人たちとコースを周るにしても、スコアを競うような打ち方になってしまっては、スコアが伸び悩んだり、負けたりしたときには、きっと良い気分にはならないことでしょう。こうなっては、せっかくの趣味が「疲れを伴うもの」となってしまいます。

・・・上記の例は、かなり極端な例として紹介しましたが、この様に「趣味が疲れるもの」になっている人は少なくありません。「いや、そんなことはない!」と思っていても、自分で気づいていないだけで、知らず知らずのうちに「疲れる趣味」になっているのです。

これらの趣味を疲れないようにするためには、必要以上に神経質にならず、また、勝ち負けを意識するような「競争意識」を無くすことです。

何かにのめり込むことは良いのですが、自分の度量を超えた「背伸び」をするような趣味の取り組み方では、人生は疲れるものとなってしまいます。

自分が疲れない様な生き方を選ぶ

先ほどの項目では、最も身近であるという理由で「趣味」を例にしましたが、これは趣味に限ったことではありません。

何事においても「背伸び」をする人であったり、人と競うことを好む人や負けず嫌いな人、周りの目を気にしすぎてしまう人など、その人が持つ性格や特性が「疲れる人生」を助長している可能性もあります。

何かを常に競ってしまうような性格であれば、周りとの競争に明け暮れ、日々生まれる摩擦に身をすり減らし、心が休まる日もありません。

「自分はもっとできる!」と、向上心を持って物事に取り組む人も、「壁が連続するような人生」を送ることになり、やはり疲れは人並み以上にたまっていくことでしょう。

もちろん、これらの考え方や志は非常に大切なものです。人生をより良いものにするためには、ここぞの場面で頑張ることは絶対に必要です。しかし、その様な生き方を続けていれば、いつかは体と心が限界を向かえてしまいます。

大切なのは、頑張るときは頑張る。そして、休むときはしっかりと休むという点につきます。疲れる前に休んで疲労を最小限にするの記事で紹介していますが、疲れというものは確実に蓄積していきます。

蓄積した疲れは慢性疲労となり、慢性疲労が重病化してうつ病慢性疲労症候群を罹患(りかん)する結果となってしまいます。そして、これらの病状はなかなか回復しません。仕事を辞めることになるかもしれませんし、社会復帰に数ヶ月や数年を要するようなことになるかもしれないのです。

人生は一度きりです。自分の人生なのですから、好きなように生きていけば良いとは思います。しかし、病気をせず、心も体も健やかに健全に過ごした方がいいに決まっています。

仕事に対する姿勢、人に対する態度、趣味に充てる情熱など・・・何事も「ほどほど」にしておかないと、気付かぬ内に「疲れる人生」を送ってしまうことになるやもしれません。

全力ではなく80%の「ほどほど人生」で幸せに生きる
自然と調和して「ほどほど」を尊んできた日本人

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