人は相手によって自分の出し方を変える

例えば、とある人物に対して二人の人間が人物評価を話し合った場合、お互いの評価が食い違うということが良く起こります。

Aさんがその人に対して感じたことは「とても面倒見が良くて相談のしやすい兄貴肌の人」であるのに対して、Bさんの人物評は「堅苦しくてとっつきにくい人」だと、それぞれで全く違う見解となることがあります。

なぜこの様なことが起こるのか?それは、人は相手によって自分の出し方を変えることがあるからです。そして、それは自分自身にも当てはまります。

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人は相手によって違う自分を見せてしまう

ある人に対しては好意的に、素直になれる自分がいる一方で、少し苦手と感じる人の前では、素の自分を隠すように接してしまう。自分の中では同じように接しているつもりが、無意識のうちにそれぞれの人に対して「違う自分」を見せているわけです。

会社の中だけで付き合いのある友人と、昔から付き合いのある友人とでは、多くの人は同じ様な接し方にはならないでしょう。会社の同僚からは「頑固な人」という印象を持たれているのに対して、昔からの友人には「素直なやつ」と評されます。

どちらも同じ「自分」であるのに、まったく真逆の評価を相手に与えているわけです。その結果、冒頭でも例に出したような印象の違いが出てくるのです。

第一印象だけで人物評価をしない

私達は、相手から受ける一部の印象だけを手がかりにして、自分勝手な人物評価を行いがちです。そして、その印象を他人に押し付けてしまう事も少なくありません。

「あの人はなんだか冷たい感じがして頑固に感じる」といったように、その人の一部分だけをクローズアップして、「この人はこんな性格に違いない」と勝手に決めつけてしまいます。

苦手な人と上手に付き合っていく方法は、苦手な人に対してどの様な気構えでもって接していけば、上手に付き合っていけるのかを説明した記事となりますが、人間関係がどうにもうまくいかないと悩んでいる人は、自分が相手に対して「勝手な人物評価」を行っていないかを考えてみましょう。

もしかすると、相手のことを良く知りもせずに一方的にマイナスなイメージをもってしまい、「苦手な人」のレッテル貼りを行っているかもしれません。

第一印象は大切とはいいますが、その人のことをよく知ることで、最初とはまったく違う印象となる場合も多いのです。

変な先入観と苦手意識を持たないように接してみて、その人の「素直な自分」を引き出せるようになれば、現状の人間関係もより良いものとなっていくはずです。

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