そもそもストレスとは何か?

様々な影響を人体に与える「ストレス」ですが、では、そもそもストレスとは一体何でしょうか?wikipediaのストレスの項目によれば、

ストレスとは、生物学的には何らかの刺激によって生体に生じた歪みの状態を意味している。元々は材料力学上の言葉で例えばスプリングを引き伸ばしたり、ゴム球を押し縮めたりした時にその物質の内部に生じた応力の事を言う。

とあります。元々は、材料力学上の言葉とあり、確かに物体に力がかかることを「ストレスがかかる」と言っているのを聞いたことがありますね。では、人体にかかるストレスとはどのようなものを指すのでしょうか?

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ホメオスタシス(生体恒常性)とは?

ストレスとは、外部から刺激を受けて体に起こる反応と、その原因となる刺激(ストレッサー)のことを言います。具体的に言えば、弾力のある物体(ボール等)を指で押と、一時的にはへこんでしまいますが、時間が経つと元に戻ります。この「戻る力」がストレスというわけです。

同様に、私達もストレスを受けて体調を悪くしても、休息を入れることで体調は元に戻り、健康な状態となります。この様に、体が正常な状態へ戻ろうとする働きの事を、ホメオスタシス(生体恒常性)と呼びます。

しかし、このホメオスタシスによりストレスが回復するにも限度があります。強すぎるストレスに対してはこの働きも薄れてしまい、体調を崩してしまうというわけです。

快ストレスと不快ストレス

過度のストレスは体に悪影響を及ぼしてしまうので、一般的には「不快ストレス」と呼ばれています。一方、体に有益となるストレスもあり、それは「快ストレス」と呼ばれています。

人間は「快ストレス」と「不快ストレス」のそれぞれが、適度な量だけ存在しなければ、本来体に有している「適応性」が失われてしまうため、適切なストレスが必要といわれています。

例えば、ストレスがたまってくれば、それは「疲れ」となって体に現れて、「そろそろ休憩しなければ」と考えます。また、寒さや暑さを感じれば、それぞれの環境に適応しようとします。これも「寒さ・暑さ」がストレスとなって身を守ることに貢献しているわけです。

このように、人が生きる上でもストレスは必要なのです。そして、先にも述べた「快ストレスと不快ストレス」は、普段はそれぞれのバランスが取れているために、体調等に影響は出てこないのですが、一旦バランスが崩れてしまえば、精神的・肉体的に様々な影響が出てくることになります。

通常、強すぎるストレスを受けることで摩擦が生じ、このバランスが崩れることが普通です。そして、この摩擦のことを「アロスタティック負荷」と呼んでいます。

ストレスを軽減して「疲れない生き方」を実践する

ストレスは、人が生きる上で、実は必要な要素でもあります。だからといって、ストレスが過剰になっても、人体に悪影響を及ぼしてしまいます。しかし、ストレスは「疲れ」となって、私達の体にシグナルを送っています。この「疲れの信号」をしっかりとキャッチし、ストレスをコントロールしていく必要があります。

体からの「疲れの信号」を無視していれば、当然身体に影響が出てきます。精神疾患や胃腸の病気、果てはうつ病まで、その影響は様々です。

ストレスのバランスをしっかりと考えて、時には無理をせず、休息に充てる時間を確保することが、とても重要です。

自分に無理をさせないのカテゴリでは、ストレスをなるべく溜めないようにする働き方を紹介していますので、是非参考にしてみてください。

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