排卵から月経開始までの時期に現れる、身体的・精神的不快な症状を総じて、月経前症候群(PMS)といいます。月経前になると、イライラしてくる、不安になる、体の具合が悪くなるといった症状を訴える女性が、全体の約8割にも上るといわれ、その症状も人によって様々です。
胸が張り、下腹部に痛みを感じるといった身体的なものや、怒りっぽくなり、理由もなく悲しくなるというような精神的なもの等、様々な症状をきたします。
月経前症候群は、月経の周期ごとに反復して現れ、女性の心身に大きな影響を与えます。程度も軽い人から、重たい症状が出る人まで個人差が大きいというのも特徴です。中には、普段の生活にも支障を来たしてしまうほどに、重篤化してしまう女性もいます。
そのような女性の場合は、月経前不機嫌性障害と呼び、この症状を訴える5%の女性には、適切な治療が必要といわれています。