良好な人間関係を築くために大切なことはたくさんありますが、まずは相手を知ることが重要なポイントとなります。
ただし、ここで言う「知る」とは、基本的な部分に限ります。知りたい相手の本質的なところまでを知ろうとする必要はありません。相手を観察し、興味や感心事、好きな食べ物や色、人となり等をさり気なく知る程度でも良いのです。
人間関係がうまくいかない原因は?
人間関係がギクシャクして、どうにもうまくいかないと嘆く人は少なくありません。うまくいかない理由は沢山ありますが、沢山ありすぎて何が理由となっているのかがわからない場合もあります。
心当たる原因はあれど、いったいどれが「決定的な原因」であるかはわからないものです。また、自分ではこれだと思う原因であっても、実際はまったく関係が無かったということも十分ありえます。
ごく一般的な人付き合いであれば、相手に対して好意的に接することで、大きな問題もなく円滑な関係を築くことができるでしょう。しかし、人間関係にストレスを感じている場合の多くは、相手に対して良い印象を抱いていない(好意が無い)ものです。
相手に対して好意があれば、普段の何気ない会話や態度の中にそれは現れてきます。それを察して、相手もあなたに対して好意的に接するようになります。同様に、好意がなく、苦手と感じている感情であっても相手に伝わります。それを察すれば、相手があなたに好意を抱く道理はありません。
お互いに相手の心を快適にさせる接し方が自然とできている場合であれば、多くの場合は良好な人間関係となっているはずです。しかし、だからといって相手のことを無条件に好意的に見るということはなかなか難しいでしょう。
相手を知れば好意的にもなれる
友人や恋人、職場や親戚等、どの場合においても、なんとなく関係がギクシャクしていると感じる場合があります。何かトラブルがあったわけでもなく、言い争いをしたわけでも無い。なのに、近づきがたく、言葉をかけるにもなんだか躊躇してしまうという。こういった感情は、誰もが一度は感じたことがあるでしょう。
なぜこういった感情が出てくるのか?それは、「自分が相手のことを良く知らない」ことが原因である場合が多いようです。相手のことをほとんど知らないのに、好意的に見れるはずがありません。いったいどの様な人なのか?性格は?そういえば、苗字は知ってるけど下の名前もしらないという場合もあるでしょう。
冒頭でも説明したように、良好な人間関係を築くためには、相手のことを知る必要があります。相手を知ることは、「スタートライン」に過ぎませんが、この基本部分が疎かになってはいけません。基本に徹することで、人間関係を構築するためのコミュニケーションも円滑になることでしょう。