この記事を見ている人の中には、「自分の体の事は自分が一番よくわかっている」と思っている方も少なくないかもしれません。また、このような考えを持っている人が知り合いにいませんか?なにやら漫画の世界でも発せられそうな言葉ではありますが、実はこの考えは間違っているのかもしれません。
自分の体調を客観的に見る事は難しい
なぜなら、自分の体調や体の異変について、客観的に見る事ができないからです。最もな例として、病院に行って、医者には「風邪だ」と言われているのに、「そんなことはない。ただ疲れているだけ」と信じようとはしない様な場合です。また、健康診断でどこそこが悪いと診断結果が出ているにもかかわらず、信じようとはしないパターンです。
これは、客観的にみればそのような結果が出ているのですが、自分の体の事となると、判断は鈍ってしまい、悪い結果は信じようとはしません。逆に、前向きに捉えてしまい、「病院にかからずとも自然に治る」とか、「今までも、暫く休めばマシになっていたので今回もそうなる」と、やたらとポジティブに考えてしまいがちです。
人間は誰しも、「自分の目で自分を見ている」場合というのは、随分とひいき目に見てしまうものです。本当は疲れきっているのに、まだまだ大丈夫と判断してしまうのです。
何事においても、悪い結果は嫌なものです。信じたくないというのもわかりますが、客観的に見られて、そのような判断を下されているわけですから、それに従ってしっかりと休養をとることです。自分ではまだまだ頑張れると思っても、他人の目から見れば、「もう、それ以上は頑張ってはいけない」のです。
自分の体調をしっかりと客観的に見ることによって、体が疲れきってしまう前に、残業を減らすとか、休息を取るといった対策をとる事が出来ます。病院で下された診断、あるいは健康診断で出た結果をしっかりと受け止め、「このままでは危ない」とうい問題意識と、「現在の生活を見直そう」という自制心を持つ事が、うつ病や過労死、過労自殺といった結果を防ぐ予防策となるのです。