症状性精神障害とは?

脳以外の体の病気が原因となり、その影響で脳に障害が生じて精神症状が現れるものを「症状性精神障害」といいます。主な症状として意識障害が見られ、原則的に症状は可逆的な経過(元に戻る)を辿ります。

脳は、内分泌機能や栄養状態、酸素供給、体温といった多くの影響に対して非常に敏感に反応します。様々な要因の影響を受けやすいということですが、そのために、これらの要因に変化をきたす病気や病態があると、精神症状にも表れやすくなります。

このような身体疾患に伴う精神障害を「症状性精神障害」と呼び、冒頭でも少し触れましたが、その症状は意識障害として現れてきます。

ちなみに、この病名は幻覚や妄想、興奮、認知症等の重いレベルの症状が出てくる場合に付けられます。なので、身体疾患に伴い、不安や抑うつなどの症状が見られる場合においては該当しません。

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内分泌機能の障害

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)や低下症では、統合失調症や気分障害に似た精神症状が出てくることがあります。

治療は原疾患治療とともに、抗精神病薬や抗うつ薬、気分調整薬が適応されます。また、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)は色々な病気で処方されますが、この薬は精神障害(ステロイド精神病)が出やすいという特性があることが知られています。

症状としては、統合失調症や気分障害、意識障害をベースとした精神症状など、様々な症状が現れてきます。

治療はステロイド薬の減量と薬物療法、そして精神療法が主体となります。

その他の内分泌機能の障害

他にも、月経や妊娠、出産に関連して精神障害が発生する場合もあります。

うつ病やうつ状態が最も多く、産後ではせん妄や幻覚、妄想、うつ状態、躁状態など、産褥(さんじょく)精神病の形をとることもあります。この場合、治療は精神科治療に準じることとなります。

代謝障害

代謝障害によって発生する精神症状には、肝硬変が進行した場合に起こる「せん妄状態(意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態)」などの精神症状(肝性脳症)や、尿毒症でみられるせん妄状態、ビタミン欠乏症によるせん妄、幻覚、健忘(ウェルニッケ脳症)などがあります。

また、人工透析を続けているうちに、記憶障害や認知症、性格の変化(怒りっぽくなる、攻撃的になるなど)が現れることもあります。この場合、原疾患の治療と共に、薬物療法や精神療法を加味した治療が行われます。

その他の症状性精神障害

精神症状を伴うことが多い「全身性エリテマト-デス」では、躁状態やうつ状態、幻覚や妄想、せん妄状態等、多くの症状が現れます。

また、感染症等で高熱が出た場合や、心疾患等で全身の循環が悪くなっている場合、脳への酸素供給が低下してしまう呼吸器疾患でも、せん妄状態となることがあります。

他にも、手術の後にせん妄状態となることもあります。これは、元々の患者が重症であったり、手術の侵襲(しんしゅう:生体内の恒常性を乱す事象全般を指す医学用語)が大きかったり、患者が高齢であったりすると、せん妄になる確立が高くなるようです。

ただし、この状態は殆どの場合において一時的なものであり、時間経過と共に回復することが多い様です。

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