うつ病の種類とそれぞれの特徴

うつ病には大きく分けて二つの種類があり、それぞれの特徴が異なります。

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メランコリー(親和)型うつ病

まず一つ目がメランコリー(親和)型うつ病と呼ばれる症状です。メランコリー型うつ病になりやすい性格としては、責任感が強く周囲への気配りを忘れないタイプの人や、正義感が強く自分の信念を曲げない強さや頑固さがある人、などの特性があります。

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メランコリー型うつ病の具体的な特徴としては、周囲に対して自分がうつ病であることを気づかれないように神経質になっていることや、何かトラブルが起こると自分一人でなんとかしようとしてしまうこと、仕事などに対しての責任感が人一倍強く、すべての責任を自分がとらなければならないという強迫観念を持っていること、などがあります。

本来は第一線で仕事をしている人や、会社でも一目置かれている人などがなりやすいうつ病で、毎日の過重労働や強い責任感による継続的な精神的ストレスの蓄積によって、メランコリー型うつ病を発症するケースがほとんどです。

うつ病になってしまった後でも、自分の能力が足りなかったために病気になってしまったとか、自分の健康管理が行き届いていなかったので発症してしまったなど、自責感が常に強いという特徴があります。

非定型うつ病

一方、うつ病の二つ目の種類としては、非定型うつ病があります。この症状にはさらにいくつかの呼び方があり、「逃避型うつ病」や「ディスチミア型うつ病」、「新型うつ病」、あるいは「5時までうつ」などと呼ばれることがあります。

非定型うつ病の特徴は、メランコリー型うつ病とは大きく異なります。まず、何か問題が起こると他人のせいにしがちであること。そして、自分がうつ病であることを他人に知らせるのに何のためらいもないこと、仕事においてもできるだけ責任の少ないポジションに就きたがること、過食や過眠の症状が多いこと、などがあります。

職場においては自分勝手な人という印象が強く、仕事を怠けたいという理由で病気のふりをしているのではないかと疑われるケースもあります。

しかし患者本人においては、ひどい倦怠感や疲労感に見舞われていますので、周囲の人は注意深く症状を見守ってあげる心がけが必要です。仮病と思われがちな症状ですので、かえって患者本人の苦しみが強くなる傾向にあります。

このように、症状として対極にある二つのうつ病ですので、処方する薬物や治療方法についても、具体的には異なります。いずれの場合においても、専門医の的確な判断のもとに治療を行なっていくことを第一に考えるようにしましょう。

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