過労死や過労による病気を防ぐためには、今の自分の「疲れの状態」を理解する必要があります。以下に紹介している疲れの状態を察知することで、うつ病や過労が原因の病気を未然に防ぐことにも繋がります。
- 疲れが取れない
- 気力がわかない
- 気持ちが落ち着かない
- 体調がすぐれない
- 悪いことばかりを考えてしまう
- 働く意欲が沸いてこない
以下に、それぞれの疲れの状態の具体例を箇条書きで紹介していきます。
疲れがとれない
- 昼間から眠くてしょうがない
- 朝、起きたときから疲れている
- 朝から気分がすぐれない
- 眠りが浅く、ぐっすり眠れない
- 全身がだるく、力が入らない
- 足がだるい
- 以前よりも疲れやすくなった
- 疲れが取れない
- すぐ横になってしまう、またはなりたいと思う
- 動きたくない
気力がわかない
- 根気が続かない
- すぐに気持ちがなえてしまう
- ちょっとしたことでも面倒くさい
- 何をするにも面倒くさく感じる
- 元気が出ない
気持ちが落ち着かない
- イライラする
- 気持ちが焦る
- 些細なことでもカッとしてしまう
- すぐに声を荒げてしまう
- 我慢ができず、少々のことでも人と衝突してしまう
- 何事においても不満で腹が立つ
- 周りの人達の存在が腹立たしい
- 憂さ晴らしをしてもすっきりとしない、憂さが晴れない
- 集中できない
- 考えがまとまらない
- 勘違いが多い
- 単純なミスが増える
体調がすぐれない
- 最近、体が重たくて疲れを感じる
- 腰が痛く、体の節々が痛い
- 肩が凝る
- 目が疲れてかすみ、乾きやすい
- 眩暈(めまい)がする
- 頭が重たく、頭痛がする
- 食欲が無い
- 胃腸の調子が悪い
- 寝つきが悪い
- 体重が落ちてきた
- 生あくび(空あくび)がでる
- 風邪を引きやすくなった
- 目の下にクマが出る
- 顔色が悪い
- 肌に潤いが無くなってきた
- 手足がむくむ
悪いことばかりを考えてしまう
- 憂鬱な気分になる
- 心配事が増える
- 自分に自信がない、またはやっていることに自信が持てない
- 自分がダメな人間に思えてくる
- 些細な事が気にかかる
- 楽観的に物事を考えることができない
- 休日でものんびりした気分になれず、しっかりと休めない
- 人間関係が苦痛、楽しめない
- 趣味やスポーツが楽しめなくなった
- 決断するのが怖い
- よく迷うようになった
働く意欲がわかない
- 仕事が面白くない
- 働くことがつらい
- 労働意欲が沸かない
- 働くことに喜びが感じられなくなった
- 今の仕事を続けていく自信が無い、このまま続けていくのが悲しくなってくる
- 職場の人間関係がギクシャクしているように思えてくる
- 働くことや生きることに張り合いが無い
- ボーッとしていることが多くなった
- 仕事も家事も投げ出したい気持ちになる
このように、疲れの種類や状態も様々です。疲れが小さいうちは、上記にあげた項目からせいぜい、一つや二つの症状が出る程度です。
でも、疲労が溜まり、症状が重くなりにつれて、夜眠れなくなり、めまいがして、胃腸の調子が悪くなり、労働意欲がわかなくなってくる・・・といった様に、当てはまる項目がどんどんと増えていきます。先程挙げた項目の一覧から、思い当たる点が多ければ多いほど、疲れがたまっているということになります。
ここで重要なのが、「疲れを感じたら休む」ではなくて、「疲れを感じる前に休む」事です。もちろん、疲れを感じたら休む事も重要ですが、まずは疲れを溜めないようにすることがベスト。登山やマラソン等、長時間の運動が必要となる場合でも、「喉が渇く前にこまめに給水する」ことは常識です。喉の渇きを感じたときは、すでに脱水症状の状態にあることが多いそうです。
疲れも同様に、「喉が渇いたら」ではなく、「喉が渇く前に」対処をすることが、重要となってくるのです。喉の渇きを感じたときには、すでに疲れは慢性疲労となり、危険な状態へ近づいていることになります。