うつ病と不眠症(睡眠障害)の関係

うつ病と不眠症(睡眠障害)にはお互いに関連性があります。うつ病を原因として不眠症が引き起こされたり、不眠症が長く続くことによってうつ病になったりするケースがあるのです。ただしそれだけではなく、不眠症にはうつ病以外の症状を原因とするケースも多くあります。

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不眠症とは?

不眠症とは、布団に入ってもなかなか寝つけなかったり、眠っていても夜中に何度も目を覚ましてしまったり、起きる予定よりも30分以上も早く目が覚めてしまったり、いつも起きた時に十分に眠ったという実感が得られなかったりなど、睡眠にまつわるさまざまな障害が1ヶ月以上も継続するような状態のことを言います。

普段の生活でも何か不安なことがあったり、悩みがあったりするとなかなか眠れないことはよくあります。不眠症との大きな違いは、眠れない状態が長期間続くことです。

不眠症になるメカニズムには、さまざまな原因が考えられます。まず、ものごとにこだわりやすい人や生真面目な人などが、数日眠れない状態が続いたことを必要以上に心配することで、かえって意識し過ぎて眠ることができなくなってしまう場合があります。

また、音や光などに敏感な人も、就寝時の周囲の音や外からの明かりなどによって意識が乱され、なかなか寝つけなくなってしまうこともあります。

さらに、心臓病や高血圧などによって息苦しさを感じたり、呼吸器の疾患による咳などの発作に見舞われたり、前立性肥大などによって頻尿になったり、アレルギー疾患によって就寝時にひどいかゆみに襲われたり、関節性のリウマチの痛みでなかなか寝つけなかったりなど、身体的な症状や病気の影響で不眠症になるケースも多くあります。

薬物治療の影響による不眠症

治療のために服用している薬の影響で不眠症になることも報告されています。高血圧の治療のための降圧剤や抗がん剤、甲状腺の治療のための薬剤、抗ヒスタミン剤などの服用による不眠症の誘因があります。

薬剤以外では、ニコチンやカフェインなどの持つ覚醒作用によって、睡眠が妨げられることもあります。

うつ病による不眠症

そして、うつ病の症状の一つとしての不眠症があります。うつ病は脳内のエネルギー不足が原因となって各種の症状が引き起こされますので、治療にあたってはエネルギー不足を解消してあげることが最優先になります。

参照:うつ病とはどのような病気なのか?

単に睡眠薬を服用するだけでは根本的な解決にはなりませんので、一般的な不眠症の治療とは異なり、原因を見極めたうえで適切な治療を施す必要があります。不眠症の症状が見られる際には、うつ病の兆候がないかを併せて確認するようにしましょう。

不眠症は様々な要因によって起こる疾患です。一時的なものであれば、ゆっくりと体を休めることで元に戻ることも多いのですが、何らかの疾患が原因となっている場合も多いため、自分が一体何が原因で不眠となっているのかを知ることも大切なのです。

不眠症が起こる要因

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