日々、様々な問題に遭遇しつつも、なんとか乗り越えて解決に至り、それなりに経験も積んできたはずなのに、どうしても解決できないような問題に遭遇することがあります。その様な問題の場合は、一旦は宿題として置いておき、時間が解決してくれるのを待つという方法もあります。
小さな問題を先送りにしてしまうのは得策ではありませんが、特に人間関係でのギクシャクした関係というものは、なかなか解決できるものではありません。
人間関係は時間が解決してくれる?
毎日のように顔を併せている職場の同僚と些細な事で口論となってしまい、お互いにギクシャクとした関係のままでいるのは、ストレスも溜まりますし、悩みの種の一つとして心の中にモンモンと残ってしまうので、当然疲労も溜まってきます。
それとなく謝っては見たものの、相手も引くに引けない様な状態となっている場合、解決の糸口がなかなか見つからないということが起こります。この様な場合は、あえて何もしないという方法も、問題の解決に一役買うことがあります。
いつまでも怒りを納めてもらおうと、一人で思い悩んでいる必要はありません。少し距離を置いてみて、話しかけたり、謝ったりすることもしない様にします。少し時間が経てば、相手も冷静に考える事が出来るようになってきます。そして、このままではお互い、何の利益も生まないという考えが出てくるようになります。
すると、相手の方から「仲直りしようと」か、「ごめん」といった謝罪の言葉がひょいと出てくるかもしれません。あれほど思い悩んでいた問題が、時間を置いただけであっさりと解決するわけです。
当然、相手もあなたと同様に、日々悶々と悩んでいたことでしょう。人は些細な出来事で、冷静な判断を下せなくなる事があります。口喧嘩でも、頭にカッと血が昇ってしまい、冷静な判断が下せなくなってしまうものです。
このように、時間の経過で解決できる問題というものものは、意外と多くあるのです。取引先からのクレームにしても、その時は不満や怒りから、どのような説明をしても、わかってもらえないかもしれません。でも、少し時間を空けてもう一度説明してみると、案外納得してくれたりするものです。
そして、人間関係でストレスを溜めないためにも、「時間を空けてみる」という方法を活用してみてください。
時間の「空けすぎ」は要注意
ただし、あまりにも時間を空けすぎてしまうのは逆効果です。時間を置いて冷静になれたとしても、お互いにとっても意地っ張りで、ガンコな性格だった場合だと「自分からは絶対に謝らない」という状態がお互いに続いてしまい、さらに関係が悪化してしまう可能性もあります。
このような場合は、どちらかが大人になる必要がありますが、その喧嘩を見ていた周りの同僚の配慮も重要になってくると思います。間をとって喧嘩の仲裁に入ってあげることで、職場の雰囲気も回復しますから、「時が解決してくれそうにない」ような現場に遭遇した場合は、意識的に仲裁に入ってあげましょう。