疲れた女性症候群の原因は貧血

女性に多い貧血も、強い疲労感を伴うことがあります。アメリカでは「Tired Woman Syndrome」という言葉もあるくらいで、これを訳すと「疲れた女性症候群」となります。それだけ、貧血によって疲れ気味な女性が多いということです。

日本の女性の場合、約6割の人が貧血であると答えており、そして二割の人がほぼ毎日、また2割の人が3~4日に一度、そして三割近くの人が週に1度は貧血を起こすと答えているそうです。さらに、貧血を感じている女性の7割は、その症状がつらいと訴えています。

さて、一概に貧血といっても、症状は様々です。一般的な貧血の症状としては、以下のようなものがあります。

  • 体がだるい
  • 疲れを感じる
  • めまい
  • ふらふらする
  • 息切れや動機がする

そして、貧血にはいくつかのタイプが存在します。

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女性に特に多い鉄欠乏性貧血

女性の中で最も多いのが、「鉄欠乏性貧血」といわれています。これは、血中のヘモグロビンが不足することで起こる症状ですが、ヘモグロビンは肺で取り入れた酸素を、体の隅々まで運ぶ役割を担っています。

このヘモグロビンが不足すれば、体に酸素が行き渡らなくなり、酸欠状態となってしまいます。結果、めまいや体のだるさ、ふらつきといった症状に繋がっていくわけです。

そして、このヘモグロビンが体内で生成されるためには、鉄分が必要となります。鉄分が不足すると、このヘモグロビンが体内で不足し、結果、貧血症状が起こることから、これを鉄欠乏性貧血と呼んでいるわけです。

なぜ鉄分が不足してしまうのか?

鉄分が体内で不足してしまう原因は様々ですが、代表的なものには、無理なダイエットや偏食があります。鉄欠乏性貧血のページでも書いていますが、一般的に女性は一日に、10~15mg程の鉄分が必要です。そして、体内では鉄分は吸収されにくいため、実際にはその10倍もの量を摂取する必要があります。ちなみに、鉄分はレバーに特に多く、肉類や乳製品に多く含まれています。鉄分の多い食品のページに、鉄分の多い食べ物をまとめましたので、併せてご覧下さい。

鉄分は普段、口にしているものから自然と摂取はできるのですが、偏食気味であったり、無理なダイエットを行なってしまえば、当然鉄分は不足していきます。また、特に鉄分が多く含まれているレバー等の肉類や乳製品は、ダイエット中の女性からすれば「太る」と敬遠されがち。無理のあるダイエットはお勧めできませんが、どうしてもこれらの食品を食べたくないという場合は、小松菜やホウレン草等、鉄分を多く含む野菜をしっかりと食べ、鉄分の補給に気を配りましょう。

また、忙しいからと、インスタント食品を多く食べる人も要注意です。インスタント類に多く含まれている「リン」は、ただでさえ体内に吸収されにくい鉄分を、さらに吸収しにくくしてしまう作用があります。忙しくても、栄養のバランスに気をつけた食事を摂ることが大切です。

バランスの取れた食事で貧血を予防する

鉄分が不足すると、貧血の原因となってしまうという理由を書いてきましたが、一番の予防はやはり食生活です。造血(血を作る)のために必要なビタミンB類が含まれている貝類や大豆製品、たんぱく質を含む魚を摂り、バランスの良い食事を心がけます。

朝ごはんはパンで済ます場合が多いという人は、コーヒーの変わりにココアにするとか、朝は白米を食べるという方は、納豆や青海苔を沿え、晩御飯にはひじきや魚、豚のレバーを食べ、食後には粉末タイプの抹茶を飲むといった方法で、鉄分を多く摂取することができます。

鉄欠乏性貧血は徐々に進行していく

徐々に進行していくのが鉄欠乏性貧血の特徴です。このゆっくりとした進行スピードは、無理なダイエットや偏食が原因で貧血になっている事に気づきにくくなる要因となります。そして、気付いたときにはさらに症状が悪化しており、顔色が悪く、爪の形が反り返り、口内炎も出来やすいような症状が出てきてしまいます。食欲もなくなってしまうので、鉄分を多く含む食事を摂ろうにも、食べれないとうい悪循環に陥ってしまうのです。

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