睡眠不足を補う「昼寝」の重要性

このページを見ている人たちの中で、いったいどれくらいの人が「昼寝」をとっているのでしょうか。日本人が置かれている現在の職場環境では、なかなか昼寝をとる機会というのは難しいのかもしれませんが、このページでは「昼寝」について書いてみます。

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平均睡眠時間が少し足りない現代人

まず、通常の生活の中で必要な「平均的な睡眠時間」はどれくらいなのでしょうか?厚生労働省が2012年1月31日に発表した、「平成22年国民健康・栄養調査結果の概要」の要点を纏めてみると、以下のような結果となっているようです。

  • 成人の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」の人がもっとも多く、4割近くを占めている
  • 区分中央値を元に平均値を算出すると、男性6.60時間・女性6.49時間となり、わずかに男性が長い

このことからも、平均的な睡眠時間は、大体6~7時間といったところでしょうか。では、仮に平均睡眠時間を7時間として話を進めていきます。

まず、この「7時間」という数字を確保できないサラリーマンは多いのではないでしょうか?残業の後、仕事が終わってからまっすぐに自宅へ帰ったとしても、だいたい9時や10時といった時間になってしまいます。

食事と入浴にそれぞれ1時間かかったとしても、すでに12時前後になってしまいます。その時間に床に入って、すぐに眠りに就く事ができればよいのですが、疲れきっているのに目が冴えて眠れないのページで紹介したように、暫くは脳波はβ波の状態なので、目が冴えてなかなか眠りに付けない事もあるでしょう。

そして、毎朝6時に起きるとすれば、だいたい6時間~6時間半程度の睡眠時間になってしまいます。平均の7時間には少し時間が足りません。寝つきが悪ければ、睡眠時間はもっと短いかもしれません。

このような睡眠不足は、つもり積もって慢性的な眠気となり、仕事に対する集中力も落ちしまい、疲労感蓄積していきます。

足りない睡眠時間を補う「昼寝」

そこで重要になってくるのが「昼寝」というわけです。慢性的な睡眠不足を補う意味でも、昼休憩の間の15分程度でも良いので、昼寝の時間を設けることをお勧めします。昼食後というのは、ちょうどいい感じで眠気が襲ってくると思います。この眠気を利用して、昼寝をとるのです。

15~20分程度の仮眠をとる事で、眠気が取れて気分がスッキリとし、午後からの仕事も捗ります。体の疲労感やだるさも取れるでしょう。

職場で仮眠を取ることが恥ずかしいとか、周りの目が気になって昼寝なんてできないとは言わずに、一度実践してみてください。そして、周りにも「昼寝のススメ」を伝授してあげましょう。会社全体の売上げにも影響する可能性もあるので、そうなれば堂々と「昼寝時間」を設けることができるようになるかもしれません。

ちなみに、仮眠をとる前にブラックコーヒーを少し飲んで、カフェインを摂取しておくと、ちょうど15分くらいで効果が出てくるようなので、昼寝からの目覚めも良くなるようです。

昼寝の効能

昼寝(仮眠)の有効性について、少しは伝わったでしょうか?昼寝は頭をスッキリさせるだけでなく、以下のような効能もあります。

  • 疲労感が取れてその後の仕事の効率が上がる。
  • 午後の仕事において、小さなミスや事故が減る。
  • ストレス解消となり、新鮮な気持ちで仕事の仕切りなおしができる。
  • 右脳の働きが活発になり、いいアイディアが出てくる。

ほんの15分程の仮眠に、こういった効果があることは最近の様々な研究からも結果として報告されているようです。他にも、昼寝をすることで老後の「ボケ」が予防されたり、高血圧症に効果があるといった報告もされています。

また、昼寝を行う事により、右脳が活性化されることで、アイディアや独創的な考えが浮かびやすくなるということも、最近の研究で分かってきました。

このように、昼食後に眠くなるという現象は、本来人間に備わっている機能なのかもしれませんね。ただし、20分を超えるような仮眠は逆効果になる場合があります。

ただし、寝すぎてしまうと、逆に頭がぼんやりとしてしまってすっきりしません。夜の睡眠にも影響を与えてしまい、寝つきが悪くなるといったことにつながりかねませんので、”寝すぎ”には気をつけたいところです。

参考サイト(外部リンク)

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