離人症性障害とは?

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病名からはどのような症状が現れるのかを連想しづらい精神障害の一つです。離人(りじん)とは、自分が見たり感じたりする実感が薄れる状態のことを指します。

具体的には、まず見たり聞いたりしている周りの世界に対するいきいきとした実感が薄れくなったように感じます。たとえば、景色がベールやすりガラスを通して見えるような感じがする、といった具合です。この状態は「現実感喪失」ともいいます。

自分の体の感覚が薄れることもあります。例えば、皮膚を触っても実感が弱かったり、鏡で自分の顔や姿形を見ても日頃と違う感じがするといった具合です。

また、自分の精神世界に対する感覚が違ったように感じることもあります。自分が自分でないように感じ、喜怒哀楽の感情も薄く感じます。何かを行っていても、その行為を自分が行っているとは感じない等です。

この様な感覚は、ごく一時的であれば誰もが経験することです。また、強い疲労があるときにもよく体験されるものです。

症状が単独に出現し、持続して本人の不安が強い場合には、離人症性障害の可能性が疑われます。また、うつ病や統合失調症でも症状がでる場合もあります。

離人症性障害は一般的には、10代後半から20代に多く発症し、40歳以上の発症は稀とされています。男女別の発症率で見ると、日本ではやや女性が多いようです。

離人症性障害の原因

自己の認知機能の障害と考えられています。また、素因(人が生まれもっている性質)や環境要因が原因であると推定はされていますが、詳細な発病メカニズムはまだ解明されていないのが現状です。

疲労やストレス、癲癇(てんかん)や脳神経疾患、薬物乱用などにより出現する場合や、不安障害、気分障害、統合失調症などの精神障害と併存して出現する場合も確認されています。

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