神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害とは?

神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害は、かつては「神経症」と呼ばれていました。

神経症は、体の組織には異常が無い(器質的以上は無い)が、身体面や精神面に症状があり、心理的な原因や性格的な原因があるということが特徴で、ドイツ語では「ノイローゼ(Neurose)」と呼ばれていました。

この「ノイローゼ」という言葉は日本でも馴染みの深い言葉として知られており、色々な意味で使用されてきましたが、本来は神経症のことなのです。

近年、精神疾患が細かく分類される傾向にあり、かつては神経症と呼ばれていた病気も、現在では神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害に分かれるようになりました。

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神経症の特徴

神経症の特徴として、まず第一に「器質的な異常が無い」ということです。心臓がドキドキする、不安で仕方が無いといった症状を強く自覚していても、心電図には何も異常が見られません。しかし、当の本人は強い症状を体に感じていますから、体のどこかが悪いのは間違いないと思い込むわけです。

しかし、体に異常がないといっても、脳の中では何らかの問題が発生しているのではないかと、最近の研究によってわかってきました。心理的な病気であるという特徴から、脳の神経の働きと関係している可能性が高いと考えられるようになってきたのです。

第二の特徴は、身体面や精神面での自覚症状がとても強いことです。そして、身体面での自覚が強いことから、症状に応じて色々な診療科を受診する傾向にあります。例として、「めまい」を感じて耳鼻咽喉科を受診するといった類です。

また、精神面での症状で、特に不安を強く感じて耐え切れないといった自覚を持つので、「自分は精神病ではないか?」といった不安が常に付きまとうようになってしまいます。

そして第三の特徴は、発病には「心理的な出来事」とある種の「性格的な傾向」が関わっているということです。

体の変化に敏感な人が、親しい身内や友人等の重病や死亡に関わった際に、「自分も同様の病気になるのでは?」いった不安から、似たような症状を強く自覚してしまうという類です。

一種の「思い込み」に近いものがありますが、人間の思い込みの力はかなり強いものなので、本当に同じ病気になってしまったかのように、心身に異常が出てしまうのです。

神経症と不安との関係

神経症の中で最も重要な症状は「不安」です。不安は人が困難な状況や先の見えない現状に陥った際に体験する、ごく当たり前の、一般的な精神状態の変化です。

不安は必ずしも有害なものではありません。人は、不安があるから困難なことにも対処していこうと考えるわけで、私達が生活する上で「不安」は無くてはならないものといってもよいでしょう。

しかし、過度な不安を受けることで、様々な神経性障害を発症したり、かかりやすい状態になってしまいます。こういった側面もあることから、不安とは諸刃の剣のようなものなのです。

こういった特徴もあり、神経症はいかにも人間らしい病気といえるでしょう。

神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害の分類と症状

詳しくは以下の項目よりご確認ください。

神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害の治療について

詳細は神経症性障害・ストレス関連障害・身体表現性障害の治療についてのページをご覧下さい。

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