アルコール関連障害について

この記事の所要時間: 341

お酒は百薬の長と言われるように、実際に薬として使われていた実績もあります。現在においても、睡眠薬代わりにお酒を飲むという方も大勢いますね。

しかし、お酒の飲み過ぎは肝臓を悪くして、神経に毒物として作用して、様々な障害を引き起こしてしまいます。摂取量が適度であれば、大きな問題は起こりませんが、自分でも知らないうちに過剰摂取を行ってしまい、アルコール依存症等になってしまうことも少なくありません。

ストレス社会と言われている現在において、日々の疲れや鬱憤を晴らすために、ついついアルコールの摂取量が多くなってしまうという人も多いことでしょう。

そして、アルコールの摂取は自分だけではなかなか抑制がきかないものです。障害の発見や治療には本人だけでなく、周囲の協力も大切といえるでしょう。

アルコールの摂取による障害には、軽微なものから重篤なものまで様々です。また、体への影響が強い場合と、精神への影響が強い場合とがあり、バリエーションも多いという特徴があるのです。

アルコール関連障害の分類

急性アルコール中毒と酩酊(めいてい)

アルコールの血中濃度と症状には、一定の関係があるといわれています。以下の表は血中アルコール濃度と臨床症状の関係となります。

血中濃度(mg/dl) 臨床症状
20~40 爽やかな気分。活発な態度をとる。
50~100 俗に言う「ほろ酔い」の状態。脈拍数・呼吸数共に早くなり、話がなめらかになる。抑制がとれる状態。
110~150 気が大きくなり、自己抑制がとれる。立ち上がると少々ふらつく程度。
160~300 運動障害が現れる。まともに歩けない(千鳥足)。呼吸促迫、嘔気、嘔吐等が見られる。
310~400 歩行困難の上、転倒すると起き上がれなくなる。意識混濁や言語が支離滅裂になる。
410~ こん睡状態に陥る。糞便失禁。呼吸麻痺を起こして死亡する危険性が高い。

上記の表は、血中アルコール濃度の程度で、どういった症状が現れるのかを表にしたものです。尚、飲酒量と血中アルコール濃度、臨床症状との関係は、個人差が大きいということを付け加えておきます。

表からも分かるように、血中濃度が上がれば、最後には呼吸麻痺を引き起こし、最悪の場合は死に至ることになります。ニュース等でもよく報じられる「一気飲み」による死亡事故の原因は、急激な血中アルコール濃度の上昇によるものが殆どです。

また、酩酊(めいてい)には様々なタイプがあり、「単純酩酊」は特に問題行動を起こさないものを言います。

一方、「複雑酩酊」は、悪酔いして人に絡んだり、暴力的になったりするものをいい、本人にはところどころの記憶は残って入るのですが、全てを記憶しているわけではありません。

「病的酩酊」は、完全に人が変わったように変貌したり、著しく攻撃的になったりします。その間の記憶は完全に抜けてしまう場合が多いようです。

アルコール依存症

詳細はアルコール依存症のページをご覧下さい。

アルコール離脱症候群

身体依存が出来上がった場合に生じる状態で、飲酒をやめてから半日~数日程で、手の震えや発汗、不安感や苛立ち、全身の痙攣、幻覚といった症状が現れます。幻覚においては、手に小さな虫がたくさん見える「小中症」と呼ばれる症状が特徴的です。

症状の具合によっては興奮が強く出る場合もあり、その場合は入院を要することもあります。しかし、通常であれば一週間程度で症状は快方に向かいます。その場合、本人にはあまり記憶が残っていないようです。

アルコール精神病

依存症が長期に渡って続いていた場合におきる精神障害です。主な精神障害には以下のようなものがあります。

  • 配偶者が浮気をしたと信じ込んでしまう「アルコール嫉妬妄想」
  • 幻聴や被害妄想が見られる「アルコール幻覚症」
  • 健忘や作話(作り話をする)
  • 失見当(時間や場所が分からなくなる)がみられる「ウェルニッケ・コルサコフ症候群」など

また、アルコール精神病に分類するかどうかで意見が分かれることがあるのですが、アルコール性認知症と呼ばれる、認知症の症状が見られる状態も確認されています。

また、統合失調症や双極性障害、神経症性障害にアルコール依存症が併発する場合も多くなっています。

アルコール関連障害の治療

アルコール関連障害の治療については、アルコール関連障害の治療と対策のページごご覧下さい。

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