ペットロス症候群の原因と症状・治療方法について

20150514

ペットロス症候群とは、大切に飼っていたペットが死んでしまったり、行方不明になったときに受けるショックが精神面に強いダメージを与え、日常生活に支障をきたしてしまうような状態のことをいいます。

ペットは飼い主にとって家族であったり、自分の子供であったりします。その家族の一員を亡くすことで起きる精神的な病状がペットロス症候群なのです。

ペットは人間より寿命が短いことがほとんどなので、いつかは「別れ」を経験しなければならないのですが、特に愛情を注いでいるペットがいなくなってしまうと体調を崩してしまうことがあります。

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主な原因

病気の原因として最も大きな要因は、飼っていたペットを亡くすことです。行方不明であれば、まだ心のどこかで「生きている」と思うことができるのですが、死を看取った場合の精神的なショックは相当に大きなものとなってしまいます。

日本では1990年にペットロスという言葉が使われるようになり、病気の一つとして扱われるようになりましたが、それまでは単なる体調不良だと思われていました。

ペットを飼うことで家族が増えたような気持ちになり、とても精神的にペットに支えられているような場合、そのペットを亡くすことで喪失感に包まれることが原因です。

ペットロス症候群はうつ病に発展する可能性も

主な症状としては、うつ病、睡眠障害、摂食障害、胃潰瘍などがありますが、他にも以下に示すような症状が現れます。

・突然悲しくなって泣いてしまう
・よく眠れない
・過食または食欲不振
・無気力でやる気がでない
・めまい
・幻覚、幻聴、妄想
・胃が痛くなる、吐き気等
・頭痛や発熱
・疲れやすい

普通、ペットを亡くした悲しみは1ヶ月くらいで改善されるものですが、1ヶ月が過ぎても精神的に鬱状態が続いたり、過食症や食欲不振などが現れたりする等、専門的な治療が必要だと思われる場合、ペットロス症候群だと言えます。

憂鬱な気分で睡眠もしっかりとれない、つまり不眠が続いたり、ペットが見えたりする「幻視」が起こったりします。さらに症状が重くなれば、うつ病に発展するケースも少なくありません。

主な治療方法と予防・対策について

治療法としては、病院の心療内科や精神科を受診することです。カウンセリングを受けることも効果があります。精神安定剤や抗うつ剤を処方してもらい、服用することで悲しみは若干癒えるようです。

食欲不振の場合、お薬で食欲が出ることがありますし、不眠症になったりしても、お薬で眠れるようになります。

予防と対策としては、「ペットは人よりも早く死んでしまう」ということを、ペットを飼うと決めた時点でしっかりと自覚しておく必要があります。

ペットは自分の子供のような存在なので、なかなか現実を受け止められないことがありますが、生きている間は真剣に愛情を注いで、後悔しないような飼い方をする必要があります。

家族の一員を亡くすことは本当につらいことです。しかし、ペットを亡くすことは避けられないことなので、我慢しないで号泣したりして、スッキリさせることが大事だと言えます。悲しみを無理に避けようとしないことが肝心です。

また、ペットが亡くなってから暫くは考えることもできないとは思いますが、新たに動物を飼い始めることで心が癒され、症状を穏やかにして立ち直るきっかけとなる場合も多く報告されています。

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