大人だけではない?見逃される子どものうつ病について

この記事の所要時間: 434

ここ最近、「子どものうつ病」に関する話題がネットのニュースや新聞等でも散見されるようになってきました。しかし、子どものうつ病問題は最近に限った話ではなく、随分前から確認されていたはずです。

それなのに、子どものうつは単に「なまけている/さぼっている」とか「根性が無いから」「学校が嫌だから嘘をついている」等で済まされている場合が多く、問題が顕在化しづらい傾向にあります。

今回はそんな子どものうつ病に関して、実際にうつ病の子ども達とネットを通じてコミュニケーションを取ってきた経験をもつ、カウンセラーの女性の方に記事を寄稿していただきましたので、その記事をご紹介したいと思います。

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はじめに

はじめまして。私自身も2年間うつ病を患っていた経験もある28歳女性です。今回は記事を寄稿させて頂ける場を作って頂きまして、有り難う御座います。

普段、うつ傾向の子ども達とTwitterやLINE、ツイキャスやSkypeなどで交流しています。今回はインターネット上での彼女・彼らについて、大人目線から項目ごとに振り返ってみたいと思います。

子どものうつとは?大人との違いは?

うつ状態について、大人と違い、子ども自身は自分が重症な状態であることをほとんど自覚していません。インターネット上で知り合う彼らは、大人から見れば受診した方がいい場合も大いにあります。

ですが、子どもは視野が狭くなりがちで、「ただ周りのみんなと何だか気が合わない」「疲れているみたいだ」など、軽く捉えて自分を納得させようとします。ここで大人が気付かない場合、さらに症状は悪くなっていく場合が多いです。

主な症状と原因

ほとんどが家か学校での出来事です。子ども達は大人から見れば些細な出来事でも深く傷付き、それを引きずってしまいます。Skypeで話したK君は、両親からの虐待が原因で、居場所をインターネット上に求めていました。

ここまで深刻な家庭環境の場合、苦しみから逃れようと、別の自分をインターネット上に作り上げ、安心を求める傾向にあります。この場合は解離性人格障害を引き起こしていました。また、Oさんは学校でのいじめが原因でした。男の子のような性格の彼女を、クラスの子がいじめのターゲットにし、結果登校拒否をしている状態でした。

どの場合も、今の子ども達は現実でのつながりを求められない代わりに、インターネット上でそれを求める傾向にあります。

子どものうつが見逃されやすいのはなぜか?

先ほども書いたとおり、今の子ども達はインターネットに自分の居場所を求める傾向にあります。要は逃げ道を探し、依存しているのです。

私に相談を持ちかけてくる子供たちは、ほぼ私の年齢を知り、年上の私に助けを求めてきます。彼らの要望は結局のところただひとつです。大人に話を聞いてもらいたいのです。

インターネット上に助けを求める代わりに、現実ではそれを隠そうと必死です。ですから、親や先生など実際の身近な大人は子ども達のうつ状態を見逃しやすいのだと私は思っています。

予防と対策

大人の場合もそうですが、やはり安心して不安を吐露できる場所を確保してあげることが何よりも大事だと考えています。

話を聞いて欲しい、その気持ちがとても大きいのが子ども達です。インターネット上であれ、助けを求めてくるということは、自分に心を開きかけているということですから、どのような場合であっても大人は話を聞いてあげてほしいと心から思っています。

例えば私は「寝る前の30分だけ電話してほしい」などといった相談も受けますが、自分の時間の許す限りは出来るだけ付き合ってあげることにしています。夜が不安・明日が怖いといった気持ちは、何も子どもに限ったことではないと思いますが、子どもはより恐怖におびえて過ごしていることが大半です。誰かと繋がっていたい、そんなギリギリの精神状態で助けを求めてくるのです。

また、インターネット上でうつ傾向の子ども達に接する大人に注意したいのは、彼らに費やす時間は「自分の出来る限り」でいいのです。

子ども達は大人の生活状況を把握していないことが殆どなので、無理なお願いをしてくることも正直多いです。ですが、ここで無理に付き合うことはありません。自分までもインターネットに依存してしまっては元も子もありませんから。「また明日でもいいかな」など、時には拒否することも必要です。

すると「いまから死ぬ」などと脅してきたりもしますが、自分の経験上、子ども達の脅しの9割は心配することはありません。このとき、見極めをしっかりとすること。いつもはこんな脅しをするような子ではない場合などは、要注意です。その他の子ども達に関しては、明日の予定を貰えたというだけで少しの安心を得ることができますから、大丈夫です。

あまり干渉しすぎないこと、そしてじっくりと話をきいてあげること。時には自分の苦労話なども織り交ぜていくと更に心を開いてくれたりもします。そして向こうの本当の事情を聴くことができたときは、冷静に現実での対応を教えてあげること。子どもだからといって、軽く見ないこと。同じ目線で物事を考えてあげること。

…これが私がインターネット上でうつ傾向の子ども達と付き合ううえで大事にしていることです。

もし、あなたがインターネット上でそのような子供たちに関わる機会を持ったとき、このことを少しでも思い出してもらえればと思います。

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